最新商品技術情報VOL.46
<< 粉体のブリッジの原因と対策 >>
三興商事 ㈱

粉体が容器の中で詰まってしまうことを「ブリッジ」と いいますが、原因は何なんでしょうか。
また、対策はどうすればいいのでしょうか。
ここでは、粉体のブリッジの原因とブリッジ対策の方法を、紹介します。
[ ブリッジの原因とは ]
主なブリッジの原因は、容器に入れた粉体の圧力(粉体圧)やそこから生じる摩擦により、粉が滑りにくくなり排出を妨げられます。

上記の図のように、排出口の真上付近の粉体だけは排出されますが、それ以上は排出されません。
この現象は、ホッパーの形状や排出口径、粉体の性状などに起因しますので、ホッパーの設計時には注意が必要です。
[ ブリッジ対策の方法とは? ]
では、ブリッジが発生したらどのように対策をすればいいのでしょうか?主な3つの方法をご紹介します。

(1)エアノッカー
最も簡単で安価な対策が、エアノッカーを設置する方法です。
ホッパーのコニカル部に設置するだけです。
ただし、粉体の物性によっては逆に絞まってしまう事もあり、万能ではありません。また、叩く際にホッパーの母材を凹ませる懸念も有ります。

(2)アジテーター
アジテーターでブリッジを解砕する方法です。
エアノッカーに比べるとブリッジを破壊することが出来ますが、粉体の物性によっては、ラットホールを形成する可能性が有ります。

(3)サークルフィーダー
最も確実なのは、サークルフィーダーで排出する方法です。
粉体が最も排出しやすい状況である「マスフロー」で排出します。
360度に空間を設けており、ブリッジを発生させません。
ご紹介した対策以外にもいろいろな方法があります。どの対策がベストなのかは、詳細(粉体の性質・生産状況など)な情報を伺ってから、ご提案いたします。